第2夜
「あんたぁ!またやったんねぇ!」 ワンボックスタイプの警察車両の後部座席に乗り込みスライドドアが閉まった瞬間、さっきまで台所で朝食の味噌汁と卵焼きを作っていたはずの母親が窓越しの俺に向かって叫んでいた。 (オカン、朝早くから近所迷惑やで) 顔も見ずに口の中で小さく呟いた。 両脇を刑事に挟まれ1番後... 続きをみる