第3夜
「玉貸」のボタンを押すと「5」のデジタル数字が点滅を始めた。 ぱらぱらぱら、という音と共に8万円めの玉が出てきた。 そのまま腕時計を見ると時間は19時55分。 コロナ対策のマスクの下の鼻が大きく空気を吸い込み、鼻毛が全て抜け飛ぶんじゃないかという勢いで出ていった。 「もう10時間。今朝の占いのせい... 続きをみる